会長挨拶

 明けましておめでとうございます。皆様方におかれましては健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年は、私たち高齢者福祉施設等においては、一昨年に続いてのコロナ禍の中、感染を施設内に持ち込まぬように緊張感を保ち続けた一年間でした。5月をピークとする第4波の頃までは、全国各地で高齢者施設における大規模なクラスターが発生しており、県内においても例外ではありませんでした。その後、施設入所者と同時に職員に対するワクチン接種を進めていただいて以降はクラスターの発生が激減し、その期待以上の効果を実感しておりました。

 いま国は、持続可能な社会保障制度のために地域共生社会の実現を目指しています。私たちは地域包括ケアシステムの構築を図るべく、茨城県医師会や茨城県老人保健施設協会等と協働し、医療と介護の連携を深めて参りました。

 とは言え、私たち介護事業者が提供するサービスは、介護保険制度下の、いわゆる“共助”を支えるものです。真に地域共生社会を実現するためには、それ以前の、自助や互助が大切であり、とりわけ“互助”は、地域社会を支える上で最も重要であると考えます。

 老老介護や認認介護、高齢者の独居世帯、子育てしながらの介護や8050問題、ヤングケアラーなど、地域の福祉課題は多様化、複合化していながら、一人一人の地域の中での関係は希薄化してきています。隣人が何に困っているか、動もすれば隣にどんな人が住んでいるかさえ知らないこともあるでしょう。

 地域における住民相互の連携や協力、様々なコミュニティづくりを進める上で、私たち高齢者福祉施設等が地域の人と人をつなぐ役割を果たして行かなければならないと考えています。コロナ禍だからこそ、手を伸ばせばつながる距離にある人との関係を深めていきたいと思います。

 まだまだ感染の不安が拭えない毎日ですが、今できることを精一杯取り組んで参りましょう。今年もよろしくお願い申し上げます。

 

令和4年元旦

 

                                    一般社団法人      
                                   茨城県老人福祉施設協議会
                                   会 長  木 村 哲 之