スリランカ現地視察および義援金贈呈のご報告

令和7年12月16日(火)から20日(土)にかけて、スリランカの介護・医療・人材育成の現場を視察するため、14名による現地視察団を派遣いたしました。
今回の視察では、介護人材(caregiver)養成施設、国立病院、老人ホーム、日本語学校、送り出し機関など、多岐にわたる施設を訪問し、スリランカにおける医療・介護分野の現状や人材育成の取り組みについて多角的に視察しました。

 

 

■ サイクロン被害地域の状況確認

2025年11月28日、スリランカはサイクロン「ディトワ(Ditwah)」の直撃を受け、国連開発計画(UNDP)の分析では、約230万人(その半数以上が女性)が浸水地域で生活していたと報告されています。
都市部では生活が徐々に平常化している一方、クルナーガル周辺やキャンディ東南部の農村地域では、洪水や土砂崩れの影響が大きく、支援を必要とする状況が続いていました。視察団は、こうした被災地域の現状についても確認を行いました。

 

     

 

■ 義援金の贈呈について

現地の厳しい状況を踏まえ、視察団一同として、被災者支援活動に取り組む シクラジャパティ氏へ視察団一同として70,000スリランカルピーの義援金 を贈呈いたしました(12月17日)。
義援金は木村哲之団長より直接手渡され、避難所支援など被災者の生活再建に向けた活動に活用される予定です。

 

 

■ 義援金贈呈先の紹介
シクラジャパティ氏は、
• 介護資格(NVQ)取得のための養成校運営
• 日本向け特定技能「介護」人材育成および日本語教育
• 公社が建設した老人ホームの経営管理
• クルナーガル地域の避難所における被災者支援活動
など、スリランカ国内で幅広い社会貢献活動を行っています。

 

 

■ 今後の取り組み
本会では、昨年に続く今回の視察を通じて、関係省庁や送り出し機関とのネットワークをさらに強化することができました。
今後も、海外の介護・福祉現場への理解を深めながら、現地の実情に即した交流と支援を継続してまいります。
引き続き、会員の皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。