
明けましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
令和6年度介護報酬改定において1.59%のプラス改定となったものの、昨今の物価高騰や毎年の最低賃金の引上げ等による人件費の高騰などにより、価格転嫁することのできない“公定価格”で運営せざるを得ない私たち高齢者福祉施設等においては、今なお厳しい経営状況が続いております。
ご存じのように介護報酬改定は3年に一度ですが、次の令和9年度改正まで事業継続することのできない施設・事業所の現状を、私たち老施協をはじめとする介護・福祉諸団体が、国に対して訴え続けてまいりました。
その甲斐あってか、今般令和8年度に臨時で介護報酬改定が実行されることとなりました。改定率はプラス2.05%ではありますが、お力添えを賜りました皆様方には衷心より御礼を申し上げます。
昨年度は、会員施設である特別養護老人ホームもくせい(社会福祉法人北養会)が、厚生労働省の実施した『介護職員の働きやすい職場づくり内閣総理大臣表彰』を見事受賞いたしました。同じく特別養護老人ホームうみべの家(社会福祉法人浩喜会)と特別養護老人ホームユーアイの家(社会福祉法人ユーアイ村)も、そろって『厚生労働大臣表彰奨励賞』を受賞いたしました。
介護現場の“生産性向上”が叫ばれている昨今、単に福祉機器やICT機器を導入することのみならず、何のために生産性を上げるのか、その目的をしっかりと抑えた上で、現場で働く介護職員等一人ひとりが働き甲斐や達成感を共有できるような取り組みにしていかなければなりません。
受賞された3施設の実践を、広く会員施設・事業所に横展開していき、サービスの質の向上、職員の処遇改善、施設の経営改善につなげていきたいと考えております。
今年は干支は丙午(ひのえうま)。年男の私はこの1月に還暦を迎えました。60年前の昭和41年は前年比で25%も出生数が下がるなど、古くからの迷信に左右されたようですが、今年はそうした影響はないと思います。
とは言え、徐々に少子化は進んでまいります。「団塊の世代がすべて後期高齢者になる」と言って、10年以上前からかなり警戒されていた2025年は、あっという間に過ぎ去ってしまいました。
これから5年、10年経てば、今度は団塊ジュニア世代(50~55歳)が、一気に退職時期を迎え、高齢者の仲間入りをしていきます。2040年に向けて我が国の社会保障をどう支えていくか。そのために私たち介護福祉事業者は、地域社会の中にあって、どのような役割を担っていくべきなのか。当会としても、15年後のビジョンとそのためのミッションをしっかりと見つめ直して参りたいと考えております。
今年もよろしくお願いいたします。
令和8年1月
一般社団法人茨城県老人福祉施設協議会
会長 木村 哲之